坂上 義人

2019/08/15 17:44・

■「ツァラトゥストラ」を読んでさっぱり意味が判らなかったそこのあなた。この本を読めばニーチェの思想がよく理解できます■
この本の著者の西尾幹二氏は、氏のベストセラー「国民の歴史」を執筆したのとほぼ同時期に「新しい教科書を作る会」を発足したせいで、やたらとメディアへの露出度が急増しましたが、本書を執筆した頃はメディアと距離を置いた、どちらかと言えば地味な思想家でした。
しかし本書はニーチェの思想を知る上で、とても判りやすく書かれているので、「ツァラトゥストラ」を読んで理解できなかった人でも理解できるような構成になっています。
少し話が脱線しますが、西尾幹二氏は「新しい教科書を作る会」を発足後にメディアへの露出度が急増し、氏があたかも右翼的な思想を持ってるような論調を各メデイアや著名な評論家がしていますが(※「新しい教科書を作る会」の教科書は、近代史での日本の役割をかなり肯定的に捉えているため)、この本を読めばわかる通り、氏はどちらかと言えば左翼的な思想を持っており決して右翼ではありません。
日本の左翼的思想家と呼ばれる人たちは、その殆どが極端で非現実的な反戦思想・平和主義を唱えているので、それらの人に比べれば氏は”右翼的”に見えるのでしょうが、むしろ海外では氏のようなポジションの左翼思想家が大半を占め、日本のような極端な反戦思想・平和主義を唱えているのは少数です。
〜閑話休題〜
この本は個人的に「ツァラトゥストラ」を読む前に是非読んで欲しいと思っています。そうすれば「ツァラトゥストラ」を読んだ時のニーチェへの思想への理解度が全く違ってくるでしょう。
思想家「西尾幹二」を知る上でも最適な本だと思います。

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