松倉 力弥

2019/08/23 11:12・

この本では、本などを読んでわかったつもりで終わってしまう、そんなもったいない事態を防ぐための読み方・姿勢を具体的に書かれています。

具体的にまとめると下記です。

■よりよく読めた気がする、わかった気がする
→文章の部分間の緊密性が高まることによってなされる

■人は無意識に知識を使っている。
例)アイロンというものが分かってなければ、下記文の違和感に気づかない
・アイロンがけしたので、シャツがしわくちゃだった。
・小銭が無かったので、車を持っていかれた
・布が破れたので、干し草の山が重要だった。

■よりわかるに関する知見
①部分間に関連がつかないと分からなくなる
②関連がつくとわかった状態
③部分間の関連がより緊密になると、より分かった、よりよく読めた状態になる
④部分間の関連を深めるために、必ずしも文中に記述のない事柄に関する知識を、また読み手が作り上げた想定、仮定を、私たちは持ち出してきて使っている。

会話として不自然ではない、別に何かが逸脱してる訳ではない、何となく統一感はある
といった程度だと②わかった状態
→もっと分かりたいとは思えない

■分からない状態
⭕何の話か分からなければ、話はわからない→スキーマ=ある事柄に関する、私たちの中に既に存在している知識
前提知識の有無で、スキーマが発動するか決まる。

①文脈がわからないとわからない
相手は別のスキーマを使って情報処理を無意識的にしている可能性がある
→スキーマ確認しないと、難しい
全体の雰囲気という魔物
安定状態は停滞状態

【わかったつもり=わかった状態のひとつ=わからない部分がない状態】
■最初からという分かったつもり
変化の面白さや玄妙さを味わえなくなる
・ギクシャクしながらも最終的に仲良くなる話
→最初から仲良いと捉えがち(仲がいいから喧嘩するみたいに)

■結果からというわかったつもり
・結果的に目的地に着いたので、着くために様々な行動をしたと捉えがち

■いろいろという分かったつもり
色々あるな、と思った時点で探求を辞めてしまう
→うまく分類や整理ができないときに使いがち

■善きものによる当てはめ
→他者に認められやすく、わかったつもりになれる
→環境破壊→人間悪者論→ホントに?

【分かったつもりを壊すために部分に焦点を当てる必要がある】
■魔物の存在を見極める
まとめがあまりに簡単なものだった場合、ステレオタイプなスキーマか結果・最初からわかったつもりの魔物がいるかもしれん
→ステレオタイプ→自らのスキーマを意識しながら読む
→結果・最初からの魔物→どういう変化をしたかを見直す
→いろいろという魔物→事例や出来事に関して個別の特徴を浮き出させる(共通点・相違点・事例が用いられてる意図)

■きれいごとに注意する
当たり障りのないスキーマを使ってないか

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